僕は明日君とデートする

「この映画は、1度観ただけでは、足りない、もう1度と思わせる人間の心理の底を突いてくる作品だと思いました。主人公の高寿は20歳の美大生で京都に住んでいて、ある日ある女性:愛美と出会いますが、この出会いこそ、作品の最大の見どころだったのです。

出会いのシーン、ふたりの細かな仕草や セリフの間、目の現わす表現、どれをとっても見逃せないところばかりです。人間の記憶に対する曖昧さや浅さも含め、後になって気付く愚かさも感じつつ、時の流れの中にいながらも、ふたりのピュアさが作品をキラメかせます。作品の舞台が日本を代表する京都であり、おごそかな伝統の文化と、現代を表す最新の機器や若者たちの暮らしや考え方との融合が随所にあふれていて、とても面白い内容になっており、2度  3度と観るたびに深く受け取ることができます。観た後に、ただの人気俳優が出てるだけの映画としてではなく、映画の観客自身も、その世界に入り込めて、自らも主人公として感じられ、年齢に隔てなく、心の癒しにもなりうる作品だと思いました。七月隆文さんの作品は、小説とともに観なおす楽しみを、特にお勧めいたします。

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